梅津庸一|ゆらめく小さな版画展、そしてギムレット

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2025年3月に開催された同タイトル展のための冊子。梅津庸一さんの版画作品とテキストを掲載、小さな作品集の体です。

協 力|Kawalabo! Kawara Printmaking Laboratory, Inc.
編 集|梅津庸一 清水典子
撮 影|いしかわみちこ
印 刷|グラフィック
発行日|2025年3月1日
発 行|WATERMARK arts & crafts

仕様: A5サイズ カラー 48ページ


梅津庸一 うめつよういち
1982年生まれ。 美術家・パープルーム主催。主な展覧会に、「未遂の花粉」(愛知県美術館、 2017)、 「梅津庸一展 | ポリネーター」 (ワタリウム美術館、2021) 「梅津庸一クリスタルパレス」(国立国際美術館、2024)など。

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「ギムレットには早すぎる」はレイモンド チャンドラーの有名な小説『ロング・グッドバイ=長いお別れ』に出てくる別れを惜しむセリフです。

すべてがそうではありませんが、戦後日本の版画の世界は「醸造されたロマン」のなかで育まれてきたと言っても過言ではないでしょう。僕にとって版画制作とはそんな過ぎ去ったノスタルジーにリダイレクトすることです。かつて先行世代の版画家たちも通過したであろう「味わい」の圏内に赴き嗜む。そんな反復、トライ&エラーこそが版画の実践だと僕は考えています。その過程で感覚が研ぎ澄まれていく、しかし同時に鈍感にもなっていく。むしろそんな感受性の摩耗や惰性こそが作家の作風や様式を生み固定化させるのですが。

ちなみに僕はBARに行くと必ずギムレットを最初にオーダーします。別れの言葉に紐付いたギムレットからスタートする。つまりそこには残された僅かな「ロスタイム」の密度を上げる、もしくはプログラムを逆再生しようという意図がはたらいているのかもしれません。それは版画に取り組む姿勢においても同様で僕は版画と出会い、お別れするまでの時間をなんとか引き延ばそうとしているのです。とはいえ、僕は今や弛緩し斜陽になっている版画界の現状を全肯定しようとは思っていません。過去から現在に至る版画の営みと関係を切り結びながらもギムレット(錐)の切っ先で穴を開けたい。

さて、本展は僕が2023年から始めた版画作品群の中から特に版画というジャンルへの自己言及性が強いもので構成します。また、今回のために特別仕様の作品も用意しています。
このようなニッチな営みではありますが版画はかつて芸術を民主化するためのメディアでした。みなさまが版画作品を楽しみ買っていただくことでこのような活動が維持できます。何卒よろしくお願いいたします。

ちなみにWATERMARK arts & craftsのある国立にはBar HEATHという銘店があります。本展の会期中に何度か伺ってみたいです。

梅津庸一

2025年3月

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